銀行の窓口に掲載している対顧客取り引きレートは、当日の東京外国為替市場でFX取引取引している相場を基準に決められます。ドルの場合を用いて説明していきます。1993年まで、市場は、午前は9時に始まり、前場は12時に終わります。後場は、13時半より15時半の2時間、1日5時間の取り引き時間帯に限られていました。現在は、1日24時間、好きな時間帯に取引ができるしくみにになっています。銀行が、定める仲値は、午前9時55分の市場での出会いレートを参考に、十時の仲値として、各行が決めています。ドル・円の場合だと、5銭刻みが、日本の銀行では習慣になってしまっています。日本の銀行が長年の慣習から抜け切れていないだけであり、五銭刻みにする必要はありません。在日の外国銀行では、五銭刻みにとらわれず、自由に決めています。午前十時にその日の仲値が決まります。その仲値に、1円上下させたレートが、それぞれドルのTTSとTTBです。 例えば、仲値が130円でしたら、TTSは131円、TTBは129円となります。TTSは、Telegraphic Transfer Selling、TTBのBはBuyingの略で、昔は外国と取り引きするのに、コストの安い郵便を使っていることもありました。が、特別急ぐ場合は、テレックスを使い、即日の処理をしていました。TTBは銀行が外貨を買うレート、TTSは売るレートです。TTSやTTBというのは、当日窓口で行う、外貨取り引きに使われます。TTSは外貨預金の作成や海外送金に適用されます。海外旅行者の方が、トラベラーズ・チェック(TC)を購入するのにもTTSが使われますが、この場合には1%の手数料が掛かりますので、現金を二円高いレートで買うのと余り違いはありません。百ドルを換えて、百円以下、千ドル換えて千円以下の違いです。 TCはなくしても再発行ができること、余らせて帰って来たときに銀行に持ち込むと円に換える手数料が安いことがありますが、メイクアップアーティストそのときに円高になっていたら意味がありません。最近はクレジットカードでようが済むと思います。 TTBは、外貨預金の引き出しや、海外からの送金を円に換える取り引き、などに使われます。ドルの現金を売買するときは、TTSとTTBから、さらに2円が加減され、この例では、それぞれ、133円と127円になります。「銀行はズルイ。」と覚えておけばいいのです。外貨を高く売って、安く買うようなレート体系になっています。 これらの手数料体系は、昭和24年(1949)4月に1ドルが360円のとき、50年以上もまえに、決められたものであり、銀行に都合の良いレート体系なので、現在まで見直しが行われず残っています。ヘッドハンティング